硫黄島からの手紙 [映画]
DVDになったので、「硫黄島からの手紙」を見ました。
戦争の映画には、
ひたすらアクションに徹して、敵をどんどんやっつけるものと、
戦争の悲惨さ・空しさを訴えるものがあると思います。
この、「硫黄島からの手紙」は、そのどちらにも当てはまり、
どちらにも当てはまらない映画だと思います。
アメリカの強大さを知りつつ徹底抗戦の作戦を練る陸軍中将栗林忠道、
部下と玉砕を志した伊藤海軍大尉、
オリンピックで馬術の優勝経験を持つバロン西(西竹一陸軍中佐)、
伊藤海軍大尉からにらまれるが最後まで生きようとする西郷昇陸軍一等兵、
その他、登場人物ひとりひとりが、それぞれの運命の中で、
必死に戦い、必死に生き、友情を大切にし、恐れ、憎しんでいるのです。
戦争という面では、悲惨さや空しさを訴えつつ、
これら登場人物については、
敵味方という観点ではなく、
強さ弱さを併せ持った持った人間の集まりとして描いている、
その点に、深く感銘を受けました。
そして、最後にアメリカの捕虜となる二人の顔ぶれを見れば、
運命の皮肉を感じないわけには生きません。
静かに流れる、テーマも印象的です。
2007-05-12 06:16
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コメント(2)
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関連する本は何冊か読みましたが、映画は見そびれてしまいました。
そうですか。。。見てみようと思います。
by (2007-05-12 08:58)
これ、モノクロですよね。^^
by (2007-05-12 22:44)